弾丸旅行神戸編

 弾丸一人旅神戸編

 河原町駅から620円で三宮駅に行ける。安くない?思ったよりも近かったし、神戸がこの距離と言うことは大阪はもっと近いわけだ。これからは積極的に遊びに行こうと思った。

 行きの電車の中でどこへ行くかを大体考えた。異人館は絶対に外観だけでも見たいなと思って最初に行くことにした。飽きたら港に出てだらだらするつもりだった。ショッピングモール的な施設もあるようだったから、わざわざ神戸ですることじゃないけれどウィンドウショッピングでもしていれば自然に時間が潰れて夜になる、という算段であった。

 三宮駅で降りて最初に向かったのが、異人館。かなりの急勾配の坂を登った。チャリで登るとしたら困難を極めるであろう勾配であった。まだ元気だったから余裕こいて登ったけれど、これが後になって響くことになる。

 坂を登り切ったか?というところで目に入ったのが風見鶏の館。Fateの遠坂邸のモデルなんだっけ?あんまり覚えていないからアレだった。風見鶏の館のすぐ近くに建っていたのが萌黄の館。外装がもえぎ色だから萌黄の館。ここの二つは中にも入った。風見鶏の館はドイツ人、萌黄の館はアメリカ人が住んでいた邸宅らしいけれど、どっちも洋館だなあ、という感想しかなかった。様式が違かったりしたんだろうか。違ったのだろうが、洋館は洋館である。

 これらを見て回った後には名前が付いている洋館は全部見に行った。ただ、中までは入っていない。せっかくの旅行だしケチケチしたくはなかったのだけど、「洋館は洋館である」と言ってのける男が毎回500円も払って家の中を見て回るというのはちょっと……という判断である。ただ、イギリスの洋館は見ておくべきだったかもしれない。シャーロック・ホームズの世界観を体験できる!と宣伝していたから。ヴィクトリア朝時代が大好きな人間だから、ヴィクトリア朝の時期の家具調度をこの目で見ておいてもよかったのかもね、という話。

 それはさておいて、異人館が多くある中にあった神戸北野美術館に入った。兵庫県ゆかりのアーティストの作品を展示するという特別展をやっていた。日本画のモチーフを現代風?の新しいアプローチで書くとか、曼荼羅を書き直してみるとか。蒼にこだわってます、とか。いろんな作品があった。アートギャラリーと変わらずアーティスト本人が展示室に待機していた展示もあって、その人はからくり細工でファンタジックな世界観を表現しているという。その人の伊藤幸司という名前を覚えておこうと思った。

 

 ここまでグダグダ書いていたけれど、北野、いい。坂に造られた居住地区って人間の心を踊らせるんですよ。憧れというか。実際住むとなると坂が間違いなく面倒なんだけど、住みたい!と思わせる魔力がある。創作物にもよく出てこない?今思い出せたのはペンギン・ハイウェイの『海辺の街』だけだったけど。実際俺も『虹色letters』の二次創作(未完成)で高台にある高校から海に向かって延びる坂を登場させているし、なんか出したくなってしまう。坂の居住地区じゃなくて海に向かって延びる坂か?どっちでもいい。

 語彙のない表現をさせてもらうと、北野の坂はマジですごかった。急勾配過ぎて、坂に滑り止めのタコ足の吸盤模様が刻まれていた。あんなん、空間が許さず急勾配にせざるを得ない、ショッピングモールの立体駐車場くらいでしか見ない。そんな急な所に住んでいる人がいるというのに驚きであった。馬鹿みたいに庭が広い豪邸とかあったし。高級住宅街なのか、もしかして?

 

 異人館を見終えてメリケンパークの方に行くはずだったのだけど、観光案内所で「エヴァンゲリオン展」のポスターを見つけてしまう。『神戸ゆかりの美術館』という場所でやっているらしい。アクセスはバスで一本。乗り換えないなら行くか~と思って向かうことに。

 その美術館は「六甲アイランド」という埋め立て地の上に存在しているらしい。向かうまでの車窓からはコンテナ群、輸出待ちの自動車、コンビナートなんかが見えた。コンテナを下ろすためのクレーンも林立している。港!という感じ。コンビナート周辺には複雑に絡み合ったパイプが敷設されていてテンション上がった。好きなんですよ。

 車窓風景を眺めている間に目的の埋め立て地に着く。埋め立て地にも人が住んでいることに驚き、そしてその中に小学校があることにも驚く。埋め立て地って産業のためだけじゃないんだな。人が住んでいるとはね……

 美術館では高校生以下料金無料だったのが印象的だった。実際、中に入ってみると年齢層は高い。俺と同じくらいか、もっと上か。(高校生は今日は学校にいることを考えると当然なのかもしれないが)。

 複雑怪奇を極めるNERV本部の構造をどうやって決定したかとか、そもそもプロジェクトはどうやって始まったかとかそういう内容。メインの展示は「どうやってアニメがつくられているか」。脚本、絵コンテ、原画、CG、と段階を順々に追っていくという展示。俺はアレだな、アニメの制作過程にそこまで興味はなかったのだけれど、アニメーションのありがたみを深く感じさせてくれる展示だった。

 あとは把握していなかった設定なんかもちょくちょく発見したりでよかった。劇場版でマリが人型じゃないエヴァで倒した第三の使途に関することとか。奴はほんのチョイ役で、話にそこまで影響を与えるわけじゃないのに細かい設定まで練り込まれていてすげーなと思った。これが真の創作だよ。

 

 エヴァ展を見終えると早々六甲アイランドからは脱出した。観光スポット的なものが何もねえんだもん。他にも美術館はあったけど俺は興味なさそうなものばかりだったし。そういうわけで、再び神戸三宮へ戻る。

 

 駅近くにあったひかり製麺堂(だったかな?)というお洒落ラーメン屋で昼食を摂る。店の内装とBGMはお洒落なのにメニューは普通のラーメン屋。台湾混ぜそばを頼んだ。混ぜそば食べるの久しぶりだったからか、めちゃうまでした。

 

 メリケンパークに向かう。この頃には既に足が棒。北野の坂が祟った。つらいよ~と頭の中で言いながらなんとか歩く。で、海が見えてくると元気になりましたね。海なし県出身だから海を見るとテンションが上がってしまうのだ。一人だからイエーイ!なんて言うわけにもいかず、おとなしく波を眺めていましたけれど。

 公園内をふらついていると、なんか新郎新婦が居てびっくり。後で気づいたけれど式場が近くにあるらしい。それで海とフェリーを背景に新婚写真を撮っていたらしい。俺は思った。式場のカメラマンは、カップルの最も幸せな瞬間を撮る。良い仕事ですよ本当に。自分の仕事にやりがい感じちゃうだろうなあ。

 遠目に撮影を見ていたのだけれど、新郎もスーツ姿がキマッてたし、青いドレスに身を包んだ新婦はめちゃくちゃ綺麗でしたね。二人から溢れる幸せオーラに元気を貰った。お幸せに。ドレスを着ている女性って言うのは人生で一番綺麗なのかもな、と思った。

 新郎新婦の撮影を見飽きるとタワーの方へ。そして観覧車、モザイクと言う名前の商業施設等々を歩いた。なんかもうマジで疲れてしまって、タワーの脇にあった喫茶店でアイスコーヒーとティラミスを頼む。しばらくカフェで体力回復を待った。

 

 疲れたので続きは多分書かない気がする。明日書く……わけがないのである。