ペンギン・ハイウェイ

 これから観る予定がある人は読まない方がいいかもね。

 

 

 二回目に行ってきた。一回目に感想書くつもりだったけど疲れ果ててしまったのかなんなのか、書きはぐってしまい、そのまま何を書きたかったかも忘れてしまったのだった。一回目はいつ行ったのかな、と映画の半券を見ると八月二十二日。今日は九月十五日。時間が経つのが早すぎる。

 原作を読んだのは中学生の時で、つまりどんな話なのかはまったく覚えていなかった。覚えていたのは勉強熱心なおっぱい坊やのアオヤマ君のことくらい。ハマモトさんは覚えてなかった。一部の登場人物は覚えていたけれど内容は忘れていたというか。

 

 小学生、若々しすぎませんか?ほんっとに若い。友達と一緒に深い山の中に胸を躍らせながら分け入っていった夏の思い出、ないですか?おれはアオヤマ君の家ほどは都会ではなかったのですけど、山を切り拓いて開発されたニュータウンに住んでいたから、ああやって冒険した思い出があるんですよ。妹を引き連れて森の中にカブトムシを捕りに行くとか、アオヤマ君たちほど高度なことはしていなかったけれど、眠っていた思い出を起こしてくれる映画でした。

 個人的にリアルに小学生を感じてしまったのは金的でした。今となっては物事の分別のある大学生になれたつもりですから金的なんてしませんが、小中学生のころはやってましたよほんとに。悶絶するスズキ君・アオヤマ君・公務員のオッサンの顔もよかったね。ああなる。金的も若かりしころの思い出を呼び起こす要素になってしまった。

 まだ成人もしてないのに「俺も年をとった」と思ってしまう。細かい要素で小学生時代を呼び起こす。教室で「こら~勝手にテレビつけちゃ駄目でしょ!」とか。勉強机の本棚に並ぶNEOの図鑑とか。毎日楽しくて充実した夏休みというのも小学生らしいかもしれない。中学では部活、高校では勉強、大学では無為に夏休みを過ごしてしまうから。

 

 あとは単純に、映像が好き。映像というと語弊があるな。お姉さんが好きなのか?

 お姉さんがさわやかで仕方ないというか。空が一気に晴れるのを待ってペンギンを生み出すシーン、日が差すと同時に「よし来た!そーれっ!」と言いながらコーラの缶を投げるところとか。極めつけは〈海〉から脱出するとき。「それでは、帰りましょー!」のところ。好きでしょ。マジで。

 映像で好きなところはもちろんクライマックスの部分で、大量のペンギンたちに乗って〈海〉へ向かうシーン。めっちゃくちゃ楽しくないですかあそこ。「お姉さんはペンギンサーカス団の団長になれます!」からのあそこ。〈海〉の影響で時空間が歪んだ住宅街の中を走り抜けていく。あの歪んだ世界も好き。プログラムを間違ったおかげで変な表示になってしまった仮想世界、簡単に言うとバグの起こった仮想空間。ゲームボーイの初代ポケモンなんかで見ることが出来るバグ世界を映像化した感じ。

 とにかく、あそこのシーンは大好き。「やばいよやばいよ~!」って言いながら〈海〉に突入するまで楽しすぎました。音楽もめちゃくちゃ好きだな。サントラ出たら是非聴きたい(たった今調べたらアマゾンミュージックアンリミデットで聴けるっぽい。やった~)。

 あと好きな演出というと、夏休み開始からの〈海〉研究の日々を表現したとこ。日めくりカレンダーが夏休みを示してから、三人でいろいろ持ち寄って「観測station」を建てて、研究の傍ら神経衰弱、チェス、レゴブロック、ラジオ体操……と流れるような夏休みの日々を表現していて。流れるような日々ってことはつまり充実していて。上手いな~って思いました。

 これ以上の怪文書を書きたいのなら三回目に行くしかないなあ。誰かデートしてくれる人が居たらまた行こうかな。君膵も観たいからまあそこらへんは考えとこ。